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2024年8月19日の世界の市場概況

今週の外国為替市場は、不安定で動きが激しい状況が続いています。さまざまな主要通貨が複数の要因に影響されており、特に米ドル、日本円、英ポンド、ユーロ、カナダドルが注目されています。今後の市場動向を見極めるためには、トレーダーは米連邦準備制度理事会FRB)や他の主要中央銀行の政策の変化、そして世界経済の動向の変化を注視する必要があります。

米国の住宅市場の低迷データの影響を受け、米ドルは他の主要通貨に対して反発する力を維持できず、ドルインデックスは102.44まで下落しました。


USDJPY は147.15まで下落しました。日本円は全般的に弱さを見せており、日銀の政策変更や経済見通しに対する市場の評価が主な影響要因となっています。今週の弱さにもかかわらず、円は6月以来最大の週間下落を記録する見込みです。

GBPUSD は1.2956まで上昇しました。イギリスのデータによると、7月の小売売上高は前月比0.5%増加(予想通り、6月は-0.9%)しました。また、欧州選手権の影響で追加の消費があり、ポンドを強く押し上げた要因となりました。その結果、ポンドは1ヶ月以上ぶりに最高値を更新しました。ブレグジットなどの不確実性が続く中でも、ポンドは力強さを保っており、好調な経済データに対する市場の前向きな反応を反映しています。つまり、イギリス国内の消費がしっかりしていることが、ポンドの強さを支えているということです。

EURUSD は52pips上昇し、1.103となりました。ユーロは米ドルの弱さにより年初来高値に達しましたが、ヨーロッパの経済成長に対する不安がこれ以上の上昇を抑えています。欧州の経済データは安定しているものの、成長が鈍化するのではないかという懸念があり、それがユーロの動きを抑えているという状況です。


カナダドルは、原油価格のボラティリティと貿易状況の悪化により狭い範囲での変動を見せました。6月のカナダの製造業売上高は減少しましたが、7月の新規住宅着工件数は増加し、国内経済の複雑さを反映しています。