2024年7月29日の世界の市場概況
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By FXT
- July 29, 2024
- FXT Analysis
今週の外国為替市場は、経済指標や世界的なイベントの影響を受け、主要通貨ペアは大きく変動しています。個人消費支出(PCE)の発表後、米ドルは底堅さを示しました。米連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げを行うという市場の期待は薄れたものの、利下げの可能性はすでに織り込まれています。一方で、日本円、英ポンド、ユーロ、カナダドルはそれぞれ様々な経済指標やイベントの影響を受けています。
USDJPYは18pips下落し、153.75となりました。今月の円相場は堅調に推移し、一時は約3ヶ月ぶりの高値に達しました。しかし、日銀による政策調整の可能性があるため、円の上昇の勢いは停滞しています。日銀による政策変更の可能性と、日銀による利上げに対する市場の期待は、円に大きな影響を与えるでしょう。
GBPUSDは20pips上昇し、1.2881となりました。今週、ポンドは比較的安定しており、ドルに対して上昇していますが、先週の1年ぶりの高値には届いていません。市場では、来週のイングランド銀行の会合が注目を集めており、今年中に合計51bpの利下げが予想されています。
EURUSDは12pips上昇し、1.0856となりました。今週、ユーロはドルに対してわずかに上昇していますが、全体的な変動はほとんどありません。ユーロ圏の経済指標や政策変更は比較的少ない影響のため、市場はドルや他の主要通貨の動向に注目しています。
CADはほとんどの主要通貨、特に米ドルに対して下落しています。カナダ銀行は今週利下げを行い、市場では今年さらに利下げが行われると予想されています。そのため、カナダドルの上昇は難しいかもしれません。
BTCは今週、「ビットコイン2024」会議で米大統領候補のトランプ氏が演説しました。トランプ氏は演説で当選した場合、現在米政府が保有しているビットコインや今後取得するビットコインをすべて保持する計画を明らかにしました。ビットコインの価格はすでに69,500ドルを超えており、70,000ドルの水準を突破する勢いです。